実行委員長挨拶
2023年12月5日(火)~ 6日(水)の2日間で第6回医薬品毒性機序研究会を茨城県つくば市の「つくばカピオ」にて、開催させて頂くことになりました。
今回研究会のテーマに用いている「シン・結合」という言葉は、経済学者のヨーゼフ・シュンペーターが、著書においてイノベーションという概念を「新結合」という言葉を用いて説明しており、その言葉から引用致しました。
毒性研究は、これまで様々な知見や技術を結合させることで、その機序に迫り新たな知見を得て、安全な新薬開発に貢献し、患者様に安心を届けて参りました。一方で、昨今医薬品モダリティは細胞治療、遺伝子治療、核酸医薬など多様化が進んでおり、モダリティ特有の新たな毒性について、新しい知識や技術を組み合わせながら、新しいアプローチを取り組む必要もでてきております。
今回はそのような観点から、医薬品毒性機序研究の新たな知見として期待できる3つのシンポジウムを企画させて頂き、同時開催として特別シンポジウムを行います。
また今回は企画にも「シン・結合」としての新しい試みを取り入れました。1つめは今後が期待されている若手研究者の方々へ可能な限り発表の機会を設けました。例えば特別講演の矢倉先生はAI分野で優れた研究実績をお持ちで、今後のご活躍が期待されている若手研究者の一人となります。2つめは、今話題にあがっている生成系AIの利用です。ポスター背景の写真は、画像生成系AIを用いて作成致しました。
本年もポスターによる一般発表を募集いたします。医薬品毒性機序に関わる研究成果を幅広いテーマからご発表頂きたいと思います。特に若手の皆様には、優秀発表賞の授与もございますので、奮ってご発表頂けるようお願い申し上げます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
最後に、本研究会の開催にあたり、ご講演及び座長の労をお執り頂く先生方をはじめ、準備期間からご助言・ご協力を頂きました方々に心より御礼申し上げます。
第6回医薬品毒性機序研究会 実行委員長
アステラス製薬株式会社 非臨床バイオメディカルサイエンス/筑波大学 医学医療系
奈良岡 準