第7回 医薬品毒性機序研究会第7回 医薬品毒性機序研究会

実行委員長挨拶

 2025年1月8日(水)〜9日(木)の2日間、静岡市の「静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)」にて、第7回医薬品毒性機序研究会を開催いたします。

 今回の研究会のテーマは「基礎の機序・機序の基礎」としました。少し言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、毒性機序研究は、医薬品の毒性を適切に評価、理解し、安全な医薬品を開発する上で欠かせない重要な「基礎」です。また、医薬品毒性の評価・理解のための機序研究を進めるためには、関連知識と技術の「基礎」をしっかりと身につけなければなりません。このような「機序と基礎」の思いから本テーマを設定いたしました。

 また、チラシやウェブサイトで富士山の写真を使用している理由についてですが、私が静岡県の大学に所属していることに加え、富士山山頂に一気に登ることができないように、医薬品の毒性を正しく理解するためには、機序研究などの基礎研究の積み重ねが重要であるという思いを込めています。

 このような考えのもと、本研究会の特別講演、教育講演、シンポジウムを企画いたしました。まず、「人工知能(AI)」と「肝臓」を本研究会のメインテーマとして、これらについて、特別講演・教育講演とシンポジウムを連続して行うプログラムを用意しました。また、シンポジウムでは、毒性機序の基礎となる「性差」や、実際の「創薬現場での毒性機序研究」についてのセッションも設けました。企画にご協力いただいたオーガナイザー、座長、演者の皆様に感謝申し上げます。

 本研究会においても、例年同様ポスターによる一般発表を募集いたします。医薬品毒性機序に関する研究成果、あるいはその周辺領域における研究成果について、ぜひご発表いただき、参加者と活発な議論をしていただければ幸いです。特に若手研究者の皆様には、優秀発表賞の授与もございますので、奮ってご発表くださいますようお願い申し上げます。

 初日の夜には情報交換会も予定しております。演者・参加者との交流にご活用ください。

 多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。


第7回医薬品毒性機序研究会 実行委員長
静岡県立大学薬学部衛生分子毒性学分野
吉成 浩一